◆ラビアップ・ワータシンのコンサートより(2017年4月2日ミンブリー・タイワッサドゥ前で撮影)
ご無沙汰しております。
だいぶ更新をサボってしまいました。ネタはあるのですが、なかなかモチベーションが上がらず。
でも、このままでは忘れられてしまうので、怠けた気持ちにムチ打ってがんばりたいと思います。
気がつくと2017年ももう9月。あと1~2ヶ月でタイは乾期に入ります。乾期になると活動し始めるのがモーラム楽団です。
モーラム楽団は例年10月に入ってから活動が始まるのですが、今年はちょっと早めの9月にほとんどの楽団が楽団開きをするようです。
その理由は、昨年(2016年)10月13日にこの世を去ったプミポン国王の火葬が行われる為だと思います。多分10月13日前後はほとんどのコンサートなどが自粛されるのではないでしょうか。
そんな訳で、既に活動を始めている楽団もありますが、今季のモーラムコンサートで歌われるであろう最近のヒット曲をピックアップしました。
もしかしたら今年初めてモーラムのコンサートに行くという人もいるかもしれませんが、コンサートを楽しむには出来るだけ多くの曲を知っておくのがベターです。
別に何も知らなくても充分楽しめますが、曲の知識があればより距離も縮まります。
今回ピックアップした曲は選んだ基準は、9月5日に活動を始めたヌン・ルンティワー・アムヌアイシンのコンサートなどを参考にしていますが、あくまでも自分の予想なので、歌われない曲もあると思います。その際はご了承ください。
それでは早速プレイリストの紹介です。
1.ผู้สาวมักม่วน(プーサオ・マックムアン)/นุช วิลาวัลย์(ヌット・ウィラーワン)
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まず1曲目は、まるでモーラムの活動開始に合わせたかのようなタイミングで公開されたヌット・ウィラーワンの新曲です。
タイトルの「プーサオ・マックムアン」は直訳すると「(踊ったりして)楽しむのが大好きな女の子」という意味で、要はモーラムが大好きな女の子の事を歌った歌です。ヌットもイサーンの出身なので、モーラムが大好きなんでしょう。
しかも歌詞の中にはしっかりとモーラム楽団の名前が入っているという気合の入れよう。登場するのはプラトム・バントゥンシン、ラビアップ・ワータシン、シラピン・プータイ、カムプン・ルアムミット、サーオノーイ・ペットバンペーン、ボーイ・シリチャイ(モーラム・ヂャイグンローイ)、シアンイサーン、ラッタナシン・インタータイラート、ヌン・ルンティワー・アムヌアイシン、ドゥアンペン・アムヌアイポンなどなど。
まさにモーラム・ファンにとってはテーマ曲のような曲。ヌン・ルンティワーの楽団開きコンサートではしっかり歌われていました。
2.ชวนน้องไปแทงเอี่ยน(チュアン・ノーン・パイ・テーン・イアン)/เด่นชัย วงศ์สามารถ -แพรวพราว แสงทอง(デンチャイ&プレーウプラーウ)
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今やラムシンでは最も人気のあるグループに成長したデンチャイ&プレーウプラーウ。
プレーウプラーウはペット・サハラットとデュエットした「プローイ・ナーム・サイ・ナーノーン」が前シーズンのモーラムコンサートでは重要なレパートリーとなりましたが、今回の曲もその曲と同じくらいヒットするのではないかと思われる、最高にダンサブルでカッコイイ曲になりました。
まだリリースされたばかりなので、コンサートで歌われる頻度は少ないかも知れませんが、シーズン後半になれば必ずや頻繁に耳にすることになるでしょう。
ちなみに作詞・作曲はデンチャイ自身です。
3.เต่างอย(タオ・ゴーイ)/จินตหรา พูนลาภ(チンタラー・プーンラープ)
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個人的に意外だったこの曲。前シーズンでは「ファー・ホン・ブン」が大人気で、どんなコンサートに行っても大体耳にしましたが、今回のこの曲はそれをさらに上回る人気ぶり。
6月に公開された曲なのでそれほど時間が経っていませんが、現場では既に大人気になっている模様。大ベテランのチンタラー、まだまだ元気です。
「タオ・ゴーイ」とは石の上に乗っている亀の事のようで、サコンナコンの地名にもなっています。
4.ปูหนีบอีปิ(プーニープ・イーピ)/พร จันทพร(ポン・ヂャンタポン)
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ちょうどモーラムが雨季の活動休止時期に流行りはじめたこの曲。モーラム以外のコンサートではもはや定番と言える人気ですので、モーラムでも当然歌われることでしょう。
ちなみに、8月に来日したシアンイサーンの歌手ナムターンもこの曲を歌っていました。
◆ปูหนีบอีปิ(プーニープ・イーピ)/น้ำตาล เสียงอิสาน(ナムターン・シアンイサーン)
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5.ผู้สาวขี้เหล้า(プーサオ・キーラオ)/เมย์ จิราพร(メー・ヂラーポン)
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前作「プーサオ・ガオ」も大ヒットしたメー・ヂラーポンですが、今回のこの曲はさらに大きなヒットとなっています。
YouTube再生回数も公開3ヶ月にしてまもなく1億回に到達しそうな勢い。コンサートでも大人気です。
正直、歌はイマイチなメーですが(レコーディングではそれなりに聴こえますが、ライブは結構酷いw)、良い歌に恵まれている運の良い歌手です。
6.กลับคำสาหล่า(グラップ・カム・サーラー)/ไมค์ ภิรมย์พร(マイク・ピロムポン)
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ダンサブルな曲が続きましたが、スローの曲ももちろん人気があります。
マイク兄貴の新作からの曲「グラップ・カム・サーラー」は、文句なしの名曲。メロディーの良さが光る1曲です。
7.ทดเวลาบาดเจ็บ(トット・ウェーラー・バート・ヂェップ)/บอย พนมไพร(ボーイ・パノムプライ)
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今、イサーンを席巻しているのがこの曲も使われているドラマ「タイ・バーン・シリーズ」。
ボーイは前作もYouTube再生1億回超えの大ヒットとなりましたが、今回のこの曲はそれを遥かに上回る人気ぶり。公開半年も満たない内に1億回はとっくに超え、2億回に到達するのも時間の問題でしょう。
この曲もマイク兄貴の曲同様、メロディーの良さが人気のポイントの一つでもあります。
歌詞重視の傾向があるタイ音楽ですが、やはり最終的にはメロディーが重要という証拠のひとつでしょう。
モーラム以外のコンサートでも歌われまくりのこの曲ですので、モーラムでもかなり高い確率で歌われる可能性はあります。
8.บ่เป็นหยัง เค้าเข้าใจ(ボ・ペン・ヤン、カオ・カオヂャイ)/กวาง จิรพรรณ(グワーン・ヂラパン)
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この曲もドラマ「タイ・バーン・シリーズ」から生まれたヒット曲。
ボーイの「トット・ウェーラー・・・」のMVの中に使われていた「ボ・ペン・ヤン、カオ・カオヂャイ(大丈夫、分かってるから・・・)」というセリフから作られた曲ですが、そんな思いつき的企画からこんな名曲を作ってしまうなんて、タイ人って天才か?と思わされる逸品です。
当然人気もうなぎのぼり。YouTube再生回数も先のボーイの曲を上回る勢いで伸びていて、まだ公開されてから1ヶ月ちょっとなのに、既に7500万回にまで達しています。
モーラムコンサートで歌われるかどうかに関係なく、ぜひ聴いてほしい1曲です。
9.เจ็บละเนาะ(ヂェップ・ラ・ノ)/เพชร สหรัตน์ feat. เอมหาหิงค์(ペット・サハラット feat.エー・マハーヒン)
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モーラムコンサートで歌われている数々のヒット曲を手がけているモーラム裏番長(と自分が勝手に呼んでいる)ペット・サハラットの最新曲も、やはりものすごい人気があります。
マハーヒンというバンドのヴォーカル・エーと競演したこの曲は、公開約4ヶ月で再生回数1億回を超えました。
日本人にも比較的歌いやすい曲ですので、コンサートに行く前に覚えて、タイ人と一緒に歌うのも良いかもしれませんね。
10.ไหง่ง่อง(ガイ・ゴーン)/ตั๊กแดน ชลดา(タカテーン・チョンラダー)
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最後は既にこのブログで取り上げ済みで、しかもこちらもペット・サハラットの曲ではありますが、やはり今季のモーラムでは無視できない曲なので、改めてピックアップしておきます。
詳細はこちらをご参照ください。
【ルークトゥンモーラム通信】新生タカテーン「ラムシン」チョンラダーが始動開始!
https://luktungmolamfanclub.blogspot.jp/2017/06/blog-post.html
最後に簡単に主要モーラム楽団の楽団開きスケジュールをお伝えしておきます。
既にヌン・ルンティワー・アムヌアイシン(9/5)とサーオノーイ・ペットバンペーン(9/9)は活動を開始しています。
9/16 プラトム・バントゥンシン(コンケーン)
9/22 ソムジット・ボートーン(コンケーン)
9/23 ラッタナシン・インタータイラート(コンケーン)
9/27 シラピン・プータイ(ガーラシン)
9/28 ラビアップ・ワータシン(コンケーン)
9/29 ボーイ・シリチャイ:モーラム・ヂャイグンローイ(マハーサーラカーム)
9/30 カムプン・ルアムミット
10/6 シアン・イサーン(ウドンタニー)
10/7 エーム・アパサラー(ローイエット)
楽団開きは基本的にその楽団の拠点になっている県で行われます。その後は順次イサーンをはじめバンコクなどにも巡業にくる予定です。
バンコク周辺でのコンサート予定は順次Facebookページでお伝えしていますので、そちらを参考にして頂ければと思います。タイミングが合えば、ぜひタイ現地でコンサートを楽しんでみて下さい。
今年は少しでもモーラムファンが増えるように、ブログ以外にも色んな活動をしていきたいと思っていますので、ご期待ください。