ラムシンの世界は変化が激しい。
かつて、ラムシンではトップに君臨していたブアパン・タンソー(บัวผัน ทังโส)とシーヂャン・ウィーシー(ศรีจันทร์ วีสี)は、今は別々に活動しています。
◆ブアパンタンソー&シーヂャン・ウィーシー@ワット・サパーン(2015年7月25日)
2人はそれぞれ別のパートナーと組んでいて、ブアパンはボーム・タナッチャイ(บอม ธนัฐชัย)と、ソット・ナムチャイ(สด นำชัย)という若手男性歌手2人を引き連れて、連日各地でコンサートを行っています。
一方、シーヂャンの方はブアパンと別れた当初、ワチャラーポン・ソムスック(วัชราภรณ์ สมสุข)という中堅女性歌手、若手ラムシンペアのニッタヤー・サーラカーム(นิตยา สารคาม)&ヌン・パラーンチャイ(หนึ่ง พลาญชัย)と組んで1年ほど活動していましたが、今はそれも若干変わり、現在はまた違う編成になっています。
そこで新たに抜擢されたのが、ペンナパー・ネープチット(愛称はター)という若い女性ラムシン歌手です。
◆左からシーヂャン、ペンナパー、ヌン(2017年3月5日)
彼女の事に関してはそれまで全く知らなかったので、どれくらいの実力のある歌手かは未知数だったのですが、何はともあれまずはステージを観てみなければという事で、ハタイラート方面にあるマーケットでのコンサートに足を運んでみました。
初めて聴くペンナパーの歌は予想以上にしっかりしていて、結構歌える人という事が分かりました。
それもそのはずで、彼女は若手とはいえイサーンではそれなりに場数を踏んでいたようで、ラムシンのセンスもかなりあり、なかなかの逸材という印象を受けました。
◆2016年2月5日、タラート・ピマーミン(ハタイラート)にて。
◆ペンナパー・ネープチット@タラート・ピマーンミン(2017年2月5日)
ただ、この時はまだシーヂャンやヌンと組んで間もなかったという事もあったのか、動画を見返してもペンナパーは若干硬さが残っている感じはしますね。そういう事もあって、この時はまだ彼女の凄さを実感するまでには至りませんでした。
しかし、その1ヶ月後に観たライブではその辺の硬さも取れ、徐々に本領が発揮できるようになってきたようで、男性陣との息も合ってきていて、ペンナパーの良さが表れはじめていました。
◆2017年3月5日、ワット・サパーン(オンヌット)にて。
◆ペンナパー・ネープチット@ワット・サパーン(2017年3月5日)
ペンナパーの魅力はその歌唱力の確かさもありますが、何よりもインパクトと存在感のある声が素晴らしいです。それこそ、まさにラムシンにうってつけの声と言えるでしょう。
ルークトゥンを歌っても聴かせてくれますが、やはりモーラムを歌っている時にこそ彼女の真価が発揮されるのではないでしょうか。
それと、ちょっとやそっとの事ではぶれない佇まいも良いですね。若いはずなのに、ベテランのような落ち着きがあって、多少のトラブルでは全然慌てない所が頼もしいです。
踊っているだけでも見入ってしまう美しい踊り、それと抜群のスタイルとルックスもペンナパーの外せない魅力の一つです。
◆2017年3月11日、タラート・ナームデーン(サムットプラカーン)にて。
◆ペンナパー・ネープチット@タラート・ナームデーン(2017年3月11日)
彼女を観ていていつも思うのが、プレーウプラーウ・セーントーンに通じるスター性を持っているのではないか、という事です。
でも、プレーウプラーウよりもペンナパーの方が親しみやすい感じはしますね。それはまだ若いという事もありますし、まだまだこれからの人という事もあると思いますが、ファン対応なども丁寧にしてくれます。
◆2017年4月8日、タラート・キンコーン(バンプリー)にて。
◆ペンナパー・ネープチット@タラート・キンコーン-1(2017年4月8日)
◆ペンナパー・ネープチット@タラート・キンコーン-2(2017年4月8日)
◆ペンナパー・ネープチット@タラート・キンコーン-3(2017年4月8日)
ちなみに今、彼女はトップライン・ダイアモンドに所属していますが、その前はインディーからオリジナル曲も何曲かリリースしています。
まだ、トップラインからはオリジナル曲のリリースはありませんが、きっと近い将来作られるのではないでしょうか。
今でもペンナパーのファンは日を追う事に増えていっていますが、オリジナル曲が作られればさらに彼女のファンが多くなる事は間違いありません。
◆เพ็ญนภา แนบชิด(ペンナパー・ネープチット)/อ้อมกอด...ที่บ่เคยอุ่น(オーム・ゴート・ティー・ボ・クーイ・ウン)
◆เพ็ญนภา แนบชิด(ペンナパー・ネープチット)/อย่ามาชี้ข่อยเด้อ(ヤー・マー・チー・コイ・ドゥー)
ペンナパーが加入してから、シーヂャンたちのコンサートは確実に変わりましたし、観客も増えましてきました。
その点から考えても、シーヂャンのグループにとって彼女の存在は非常に大きいと言えます。
それに、新たな歌姫の出現で、我々モーラム・ファンにとっても、またコンサートを観に行く楽しみが増えました。
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