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2017年4月29日土曜日

【タイで最も熱い男たち】セック・チュムペー&ター・トーヂョーウォー:インディーから生まれた2人のスター

◆セック・チュムペー:แซ็ค ชุมแพ(左)、ター・トーヂョーウォー:ต้าร์ ตจว(右)

今、タイで一番熱い男2人を紹介したいと思います。

1人は「カムペーン(คำแพง)」という曲が、インディーでありながらYouTubeでの再生回数2億回(2017年4月現在)を超える大ヒットとなっているセック・チュムペー(แซ็ค ชุมแพ)。

もう1人は、こちらもインディーながら再生回数1億回を超えるヒットとなっている「ペンディンワイ・ナイ・ヂャイ・アーイ(แผ่นดินไหวในใจอ้าย)」を歌っているター・トーヂョーウォー(ต้าร์ ตจว)です。

どちらの曲も、今タイでコンサートに行けば99.99%誰かが歌っているほどの特大ヒットになっています。

特にセックの「カムペーン」にいたっては、バンコク中心部のショッピングモールでBGMで流れてくるほどの人気ぶり。彼はテレビにも引っ張りだこで、朝の情報番組にまで顔を出したほどです。その人気は一時期のゴン・フアイライを連想させられます。

そんな2人の人気っぷりを現場で確認してきましたので、お伝えしたいと思います。

まずはター・トーヂョーウォーから。

◆ター・トーヂョーウォー@タラート・キンコーン、バンプリー(2017年2月12日)



彼はご覧の通り、決して若い歌手ではありませんし、見た目もあまり華を感じない、普通のおじさんのような風貌なので、最初は何でこんな人がやたらと色んな所でコンサートをやってるんだろうと思っていました。

2月にバンプリーでペット・サハラットのコンサートがあったので、それを観に行ったのですが、その時ペットの前にステージに上がったのがター・トーヂョーウォーでした。

前述のように、自分は「誰、この人?」状態だったのですが、ターが登場するなり若い子たちがいっせいにステージ前に群がって来たのにはビックリしました。

しかし、その時歌っていた曲を聴いて「どこかで聴いた事あるなぁ」と思っていたら、それが今、大ヒットしている「ペンディンワイ・ナイ・ヂャイ・アーイ」でした。後々調べたら、自分が持っているMP3「イサーン・インディー」に入っていたという・・・w(【ディスク・ライブラリー#18】MP3「イサーン・インディー」)。

◆ター・トーヂョーウォー/ペンディンワイ・ナイ・ヂャイ・アーイ(2017年2月12日)


◆ター・トーヂョーウォー/ペンディンワイ・ナイ・ヂャイ・アーイ(心の中で起こった地震)



ただ、彼はこの歌でブレイクしたもののキャリアは長い人のようで、以前はアサニー・チョーティクン(アサニー&ワッサン)のレーベル「サハパープ・ドントリー(Music Union)」に所属していて、数曲オリジナル曲をリリースしていました。

多分、その頃にもターの名前は目にしていたかもしれませんが、全然意識してませんでしたので、いまいち記憶にありません。

しかし、曲を書いているのがワス・ハーウハーン先生というのは、なかなかの好待遇ですね。

◆ター・トーヂョーウォー/カーイ・マレーン・テン・ミア(虫を売って嫁を娶って)



◆ター・トーヂョーウォー/ナックローン・インディー(インディーの歌手)


サハパープ・ドントリーを抜けた後、再びインディーに戻り、今回のブレイクとなる訳ですが、キャリアがあるだけあって歌や演奏もこなれていて、途中ギターをピンに持ち替えて演奏する場面もあり、なかなか見応えのあるステージを披露してくれました。

ちなみにトーヂョーウォーというのは「タン・ヂャンワット(ต่างจังหวัด)」の略で、(首都以外の)地方という意味です。



◆ター・トーヂョーウォー/ルア・コーン・チャート、シ・カートヂャイ(2017年4月に公開された新曲)



そして、もう1人の熱い男のセック・チュムペーですが、彼は名前の通り、コンケーンのチュムペー出身の青年です。

昨年末頃から「カムペーン」が盛り上がり始め、今年に入りバンコクでのコンサートが増え始めていたセックですが、なかなか観に行くタイミングが合わず、ようやく本人に会えたのが3月31日のテレビ番組の収録ででした。

◆Ch7のテレビ番組「ギック・ドゥー(กิ๊กดู๋)」の収録@Workpoint Studioにて。共演のラムヤイ・ハイトーンカムと。(2017年3月31日)



初めて会うセック本人は細身の長身で、予想以上の好青年でした。

年齢に関する情報が無かったので、本人に直接確認した所、現在22歳との事。若いですね。

ちなみに、「カムペーン」というのはイサーン語で「最愛の人」という意味です。

◆セック・チュムペー/カムペーン



テレビでの収録でも生歌を1曲披露してくれましたが、パワフルな歌声が素晴らしかったです。

ただ、1曲だけでは歌手としてのポテンシャルは捉え難いのが事実。という訳で、同じ日にバンコクで彼が出演するコンサートがありましたので、観に行ってきました。

この日はセックの他にアーム・チュティマーとオーイローも出演するという事で、気分的にもどことなくリラックスした雰囲気。

舞台に上がる前のセックに挨拶すると、昼間会ったばかりという事もあって、さすがに憶えていてくれてました。

◆セック・チュムペー@サパーディン(2017年3月31日)




改めて生バンドをバックに聴くセックの歌声は、テレビ局で聴いた時よりもパワフルさが増しているように思いましたね。

彼はとにかく前のめりに歌うタイプなので、観ている方もグイグイ引き込まれていきます。

それにハンサムで笑顔でのファン対応となると、女性が夢中になるのも無理ありません。この日も終始、黄色い声援が飛び交っていました。

◆セック・チュムペー@サパーディン-1(2017年3月31日)



セックももちろんター・トーヂョーウォーの歌を歌っています。

本家のマイルドな感じの歌とはまた違った迫力のある歌い方で、同じ曲がまた違ったイメージに聴こえてきますね。

◆セック・チュムペー/ペンディンワイ・ナイ・ヂャイ・アーイ@サパーディン-2(2017年3月31日)



モーラム系を歌わせてもなかなかのもの。

ただ、今回は歌謡モーラムだけだったので、追々は本格的なモーラムも期待したいものです。

◆セック・チュムペー/グラープ・デーン~30・ヤン・ヂェウ~メーハーン・マハー・サネー@サパーディン-3(2017年3月31日)



もしかしたら、セックは一発屋で終わるかもしれませんが、ステージでは人を引きつけられる力は充分あるので、ステージ歌手としての息は長く続くかもしれません。

曲が売れているだけでなく、歌手・ミュージシャンとしてのポテンシャルも高いこの2人。

しばらくはコンサートに引っ張りだこの状態が続きそうです。

2016年9月3日土曜日

【ルークトゥンモーラム・ナウ】独断と偏見で選ぶ2016年9月の注目曲BEST 5



気がついたら、今年ももう9月なんですね。あと4ヶ月もすると年末です。年を取ると時間が過ぎるのが早いですねぇ~。

なんて、年寄りくさいぼやきはさておき、ここ最近はルークトゥン・モーラムの話題曲が目白押しです。

その中から当ブログが注目している曲を5曲、独断と偏見でチョイスしました。

なお、キャプションで「BEST 5」としましたが、順番は順位という訳ではありません。

1.เพชร สหรัตน์(ペット・サハラット)feat. แพรวพราว แสงทอง(プレーウプラーウ・セントーン)/ปล่อยน้ำใส่นาน้อง(プローイ・ナム・サイ・ナー・ノーン)

まずはペット・サハラットを中心に企画されたビック・プロジェクト「BIG FEAT PROJECT」からの第1弾。デュエット相手はプレーウプラーウです。

この曲、YouTubeで公開されるや否や瞬く間に拡散。3日で100万回の再生回数を記録するという、ルークトゥンモーラムの曲としては異例とも言えるスピードでヴュー数を増やしています。

ペットとプレーウプラーウという人気歌手が2人組んでいるという事でもこの人気は納得できますが、いかにもコンサートで盛り上がれそうなアッパーな曲調が、話題に拍車をかけているのではないでしょうか。

でも、プレーウプラーウのサビのパートはキーがめちゃめちゃ高いので、かなり歌唱力の高い人でないと歌いこなすのは難しそうな曲です。




2.มดแดง จิราพร(モッデーン・ヂラーポン)/สิกันบ่(シ・ガン・ボ)

続いてはイサーンのアイドル、モッデーン・ジラーポンの新曲です。

タイトルはどこかで聞いた事があるような感じですが、もちろん確信犯です。

さらに曲自体も既聴感満載。冒頭はモッデーン自身の大ヒット曲「サーオ・カーイ・ウィー」の続編的に始まり、サビは「ユー・ガップ・ノーン・・・」をパクったあの曲にそっくりです(笑)。




と、やたら挑戦的な曲ですが、きっちり聴き手を楽しませることは忘れておりません。

「ノーン・トゥーン・クワーイ」に続きアレンジを担当したテーク・コンサーン先生はさすがのセンスで、これからのフロアを沸かせることは必至です。

その証拠をモッデーンの最新ライブでご確認ください。

◆มดแดง จิราพร(モッデーン・ヂラーポン)/สิกันบ่(シ・ガン・ボ)@ラム2・ナイトバザール(2016年9月1日)



3.ซันญ่า มานา ท็อปไลน์(サンヤー・マナ・トップライン)/กิ้งก่า กิ่งกือ(ギン・ガー・ギン・グー)


次は友人がシェアしていた事で初めて知った歌手。なので、まだ本人とは会ったことがありません。

ただ、この曲は自分的には新鮮な衝撃を受けました。というのも、彼女は中部出身の歌手という事で、レー(แหล่)が歌えるようなのですが、そのレーの歌唱法を取り入れたこんなポップな曲は初めて聴いたからです。

レーは仏教の僧侶が経典を読み上げるときに節を使って読んだのが始まりとされる音楽で、中部を中心に現在も脈々とタイ人の生活の中に息づいている音楽です。

ルークトゥン歌手が中部全盛だった頃は、レーを元にした曲が沢山作られていました。レーのマスター、ワイポット・ペットスパンをはじめ、チャーイ・ムアンシンの曲の中にもレーのスタイルを用いた曲が沢山ありますし、プムプアンももちろん歌っていました。

現在もこのレーは決して廃れた訳ではなく、若手歌手でレーを歌える人も沢山いますし、一般の10歳くらいの子供でもさらりと歌ったりする子もいたりします。恐るべしタイ人w

なので、このサンヤーという女の子がレーを歌えることはそれほど珍しい訳ではないのですが、こういう風に聴きやすいポップな曲というのは滅多にありません。

そういった意味でも注目の曲ですが、その辺を抜きにしても良い曲になっていると思います。Ja R-Siamの新曲も手がけたK No Name先生のアレンジもさすがです。





まだサンヤーの生ステージを観る機会には恵まれていないのですが、早く観たいですね。

動画で見る限りでは、歌唱力もなかなかです。




4.แหม่ม พิมานรัมย์(メーム・ピマーンラム)/เอาที่สบายใจละกัน(アオ・ティー・サバーイヂャイ・ラ・ガン)

先の3曲はトップラインの曲ですが、ここからはR-Siamの曲を2曲ピックアップ。

まずは個人的に鼻血が出そうなくらい嬉しい、メーム・ピマーンラムのR-Siam移籍第1弾です。

メームは自分がタイに来たばかりの2年ほど前に偶然見つけた歌手。その時点で彼女はマイナーレーベルから1枚アルバムを出していたのですが、活動は地方が中心だったので(その頃はカンチャナブリーに住んでいた)なかなかバンコク周辺で会える機会が無く、ようやく会えたのが2015年3月でした。

その後も細々と活動はしていたようなのですが、ここに来てようやくR-Siamと契約。この素晴らしい才能が日の目をみる事が出来たのは、素直に嬉しいです。

そんなメームの曲は何とラムウォン(รำวง)!こちらもレー同様、中部を中心に親しまれている音楽ですが、イサーン勢に押されて、今はすこし影が薄いジャンルになってしまいました。

しかし、ナンシー・トップラインをはじめ、まだまだこの音楽に誇りを持って歌い続けている歌手はいます。そんな日の当たらない音楽に、メームの活躍で少しでも注目が集まると嬉しいですね。





ちなみに、このメームのソロ曲はカップリングの曲。リード曲はベテラン男性歌手2人と組んだこちらの曲です。

こちらの方がラムウォンがどういう音楽なのかというのが分かりやすいと思います。

◆อาร์สยามรำวง(R-Siam ラムウォン)/メーム・ピマーンラム、デンチャイ・サーイスパン、ダムロン・ウォントーン



5.เบิ้ล ปทุมราช(ブン・パトゥムラート)&ธัญญ่า อาร์สยาม(タンヤーR-Siam)/คนดีพี่มมาง้อ(コン・ディー・ピー・マー・ゴー)


最後は今、ルークトゥンモーラムの男性歌手では1番人気と言えるブン・パトゥムラートの新曲です。

その人気はかのゴン・フアイライをも凌ぎます。なんせBTSベーリング駅前のコンサートで4000人を集めた伝説を作った男ですから。

ただ、その状況をしっかりと日本語で伝えているのは当ブログだけでしょう。そんなんで良いのかねぇ~(笑)。

さらに、今回は彼の妹分的存在のタンヤーとのデュエットになっています。彼女もまた絶大な人気を誇る歌手なので、そんな2人が組んだら注目が集まらない訳はありません。

最初に取り上げたペットとプレーウプラーウの曲は3日で100万回超えの再生回数を記録していますが、こちらの曲は4日で200万回超えと、とんでもない事になっています。

「アーイ・ミー・ヘットポン」に続いて1億回超えもそう遠くないかも。





と、注目曲目白押しの2016年下半期。

これらの曲を聴いていると、これから年末にかけて、ルークトゥン・モーラムはますます盛り上がりそうな予感がします。