気がついたら、今年ももう9月なんですね。あと4ヶ月もすると年末です。年を取ると時間が過ぎるのが早いですねぇ~。
なんて、年寄りくさいぼやきはさておき、ここ最近はルークトゥン・モーラムの話題曲が目白押しです。
その中から当ブログが注目している曲を5曲、独断と偏見でチョイスしました。
なお、キャプションで「BEST 5」としましたが、順番は順位という訳ではありません。
1.เพชร สหรัตน์(ペット・サハラット)feat. แพรวพราว แสงทอง(プレーウプラーウ・セントーン)/ปล่อยน้ำใส่นาน้อง(プローイ・ナム・サイ・ナー・ノーン)
この曲、YouTubeで公開されるや否や瞬く間に拡散。3日で100万回の再生回数を記録するという、ルークトゥンモーラムの曲としては異例とも言えるスピードでヴュー数を増やしています。
ペットとプレーウプラーウという人気歌手が2人組んでいるという事でもこの人気は納得できますが、いかにもコンサートで盛り上がれそうなアッパーな曲調が、話題に拍車をかけているのではないでしょうか。
でも、プレーウプラーウのサビのパートはキーがめちゃめちゃ高いので、かなり歌唱力の高い人でないと歌いこなすのは難しそうな曲です。
2.มดแดง จิราพร(モッデーン・ヂラーポン)/สิกันบ่(シ・ガン・ボ)
続いてはイサーンのアイドル、モッデーン・ジラーポンの新曲です。
タイトルはどこかで聞いた事があるような感じですが、もちろん確信犯です。
さらに曲自体も既聴感満載。冒頭はモッデーン自身の大ヒット曲「サーオ・カーイ・ウィー」の続編的に始まり、サビは「ユー・ガップ・ノーン・・・」をパクったあの曲にそっくりです(笑)。
と、やたら挑戦的な曲ですが、きっちり聴き手を楽しませることは忘れておりません。
「ノーン・トゥーン・クワーイ」に続きアレンジを担当したテーク・コンサーン先生はさすがのセンスで、これからのフロアを沸かせることは必至です。
その証拠をモッデーンの最新ライブでご確認ください。
◆มดแดง จิราพร(モッデーン・ヂラーポン)/สิกันบ่(シ・ガン・ボ)@ラム2・ナイトバザール(2016年9月1日)
3.ซันญ่า มานา ท็อปไลน์(サンヤー・マナ・トップライン)/กิ้งก่า กิ่งกือ(ギン・ガー・ギン・グー)
次は友人がシェアしていた事で初めて知った歌手。なので、まだ本人とは会ったことがありません。
ただ、この曲は自分的には新鮮な衝撃を受けました。というのも、彼女は中部出身の歌手という事で、レー(แหล่)が歌えるようなのですが、そのレーの歌唱法を取り入れたこんなポップな曲は初めて聴いたからです。
レーは仏教の僧侶が経典を読み上げるときに節を使って読んだのが始まりとされる音楽で、中部を中心に現在も脈々とタイ人の生活の中に息づいている音楽です。
ルークトゥン歌手が中部全盛だった頃は、レーを元にした曲が沢山作られていました。レーのマスター、ワイポット・ペットスパンをはじめ、チャーイ・ムアンシンの曲の中にもレーのスタイルを用いた曲が沢山ありますし、プムプアンももちろん歌っていました。
現在もこのレーは決して廃れた訳ではなく、若手歌手でレーを歌える人も沢山いますし、一般の10歳くらいの子供でもさらりと歌ったりする子もいたりします。恐るべしタイ人w
なので、このサンヤーという女の子がレーを歌えることはそれほど珍しい訳ではないのですが、こういう風に聴きやすいポップな曲というのは滅多にありません。
そういった意味でも注目の曲ですが、その辺を抜きにしても良い曲になっていると思います。Ja R-Siamの新曲も手がけたK No Name先生のアレンジもさすがです。
まだサンヤーの生ステージを観る機会には恵まれていないのですが、早く観たいですね。
動画で見る限りでは、歌唱力もなかなかです。
4.แหม่ม พิมานรัมย์(メーム・ピマーンラム)/เอาที่สบายใจละกัน(アオ・ティー・サバーイヂャイ・ラ・ガン)
先の3曲はトップラインの曲ですが、ここからはR-Siamの曲を2曲ピックアップ。
まずは個人的に鼻血が出そうなくらい嬉しい、メーム・ピマーンラムのR-Siam移籍第1弾です。
メームは自分がタイに来たばかりの2年ほど前に偶然見つけた歌手。その時点で彼女はマイナーレーベルから1枚アルバムを出していたのですが、活動は地方が中心だったので(その頃はカンチャナブリーに住んでいた)なかなかバンコク周辺で会える機会が無く、ようやく会えたのが2015年3月でした。
その後も細々と活動はしていたようなのですが、ここに来てようやくR-Siamと契約。この素晴らしい才能が日の目をみる事が出来たのは、素直に嬉しいです。
そんなメームの曲は何とラムウォン(รำวง)!こちらもレー同様、中部を中心に親しまれている音楽ですが、イサーン勢に押されて、今はすこし影が薄いジャンルになってしまいました。
しかし、ナンシー・トップラインをはじめ、まだまだこの音楽に誇りを持って歌い続けている歌手はいます。そんな日の当たらない音楽に、メームの活躍で少しでも注目が集まると嬉しいですね。
ちなみに、このメームのソロ曲はカップリングの曲。リード曲はベテラン男性歌手2人と組んだこちらの曲です。
こちらの方がラムウォンがどういう音楽なのかというのが分かりやすいと思います。
◆อาร์สยามรำวง(R-Siam ラムウォン)/メーム・ピマーンラム、デンチャイ・サーイスパン、ダムロン・ウォントーン
5.เบิ้ล ปทุมราช(ブン・パトゥムラート)&ธัญญ่า อาร์สยาม(タンヤーR-Siam)/คนดีพี่มมาง้อ(コン・ディー・ピー・マー・ゴー)
最後は今、ルークトゥンモーラムの男性歌手では1番人気と言えるブン・パトゥムラートの新曲です。
その人気はかのゴン・フアイライをも凌ぎます。なんせBTSベーリング駅前のコンサートで4000人を集めた伝説を作った男ですから。
ただ、その状況をしっかりと日本語で伝えているのは当ブログだけでしょう。そんなんで良いのかねぇ~(笑)。
さらに、今回は彼の妹分的存在のタンヤーとのデュエットになっています。彼女もまた絶大な人気を誇る歌手なので、そんな2人が組んだら注目が集まらない訳はありません。
最初に取り上げたペットとプレーウプラーウの曲は3日で100万回超えの再生回数を記録していますが、こちらの曲は4日で200万回超えと、とんでもない事になっています。
「アーイ・ミー・ヘットポン」に続いて1億回超えもそう遠くないかも。
と、注目曲目白押しの2016年下半期。
これらの曲を聴いていると、これから年末にかけて、ルークトゥン・モーラムはますます盛り上がりそうな予感がします。
今年の大ヒットは、เบิ้ล ปทุมราชでしたね。
返信削除今年もあと4か月、これから、大ヒットがでるかな・・・・
ブンは本当にヒットしましたからね。これを超えるのは難しいと思います。
削除この企画、在日では見えない現地から見た今が見えていいですね。プローイ・ナム・サイ・ナー・ノーンはいきなりのあの高音がインパクトありますね。いったい他の歌手できっちり歌える人がどれだけいるのか、 無理して歌うとかなり苦しいことになりそうで.......心配です。しかしノリノリなこの曲、現地の盛り上がりの中で見てみたいものです。
返信削除サンヤーの歌のベースがレーという話は目からうろこでしたが、おかげであの不思議な歌のルーツが知れて、そしてレーというジャンルの存在が知れて嬉しかったです。タイの芸能はほんと広くて奥深くて、いいですね。そしてなにより応援しているサンヤーがこうしてこのブログで大きく取り上げられているのが見れて、勝手にFCな僕はすごく嬉しいです。
メームのラムウォン、なんともスローで平和でゆったりな感じがいいですね。ラムウォンって、輪になって踊るイメージしかないのですが、音楽的というか曲的にも一つのジャンルとなりえる個性があるものなのでしょうか? まだイマイチ理解というか、身体が「これがラムウォン」みたいなのをつかめてないので気になります。
ペット×プレーウプラーウの曲は、まだカヴァーされているのを聴いたことはありませんが、歌うには相当難しそうですね。サンヤーを知る事が出来たのはflat500hotさんのおかげなので、感謝×∞です。ラムウォンは充分一つのジャンルとして成り立っている音楽です。この前ナンシー・トップラインも「ラムウォン」を堂々と掲げてコンサートをしていました。でも、レーもラムウォンも日本にちゃんと伝えている人がいないので、その辺もしっかり掘りおこしていかなければなと思っています。
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