◆映画「プー・バオ・タイ・バーン2(ผู้บ่าวไทบ้าน2)」
2週間ほど前にこのブログでも公開情報をお伝えした(「イサーンの歌手が多数出演した映画「プー・バオ・タイ・バーン2」がまもなく公開!」)、ルークトゥン・モーラム歌手が多数出演した映画「プー・バオ・タイ・バーン2」を観て来ました。
ここの所、タイ映画に興味を失いかけていたので、面白いかどうか若干の不安がありましたが、感想は期待以上の面白さでした。
タイ音楽好きなら、単純に沢山の歌手が出ているというだけでも楽しめるとは思いますが、主演のタオ・プーシンとエーン・オラディーをはじめ、出演者が皆、良い演技をしてくれていますし、何よりモーラム好きとしては映画の中でモーラムが至るところで流れるというのは、それだけでも嬉しいものです。
◆メジャー・シネプレックス・サムローンにて
おおまかなあらすじは、コンケーンのある村で、老女がタムブンの為にモーラムのコンサートを行おうと思いついた所から始まる、モーラム楽団再興の話です。
映画の作りとしては、タイ映画にありがちな沢山の要素を詰め込みすぎていて、メインストーリーがぼけてしまっている感は否めないのですが、個性豊かな出演陣が随所で楽しませてくれますので、2時間があっという間でした。
この映画を観る前は、歌手としてのタオ・プーシンには正直、興味を持てなかったのですが、役者としての彼はすごく良い目をしているんだな、と映画を観た後には思いました。そう思うと、急にタオの歌も何となく良く聴こえてくるのが不思議です(笑)。
それと、タオの恋人役を演じたモーラム楽団「プラトム・バントゥンシン」の看板歌手でもあるエーン・オラディーも素晴らしかったです。特に終盤の本気泣きには胸を打たれましたよ。
◆プラトム・バントゥンシンでのエーン・オラディー(2016年7月16日)。この時は、まさか映画に出ているとは思っていませんでした。
そして、モーラム好きにとっての最大の見物は、最後に出てくるプラトム・バントゥンシン協力で実現した、夢のオールスター・モーラム楽団のコンサート・シーンです。
この映画に出演している歌手陣がみんなが舞台衣装を着て、同じ舞台に上がっているというだけでもすごいのですが、架空の物語という事もあって、現実ではありえないような、ダンサーが一気に100人以上いるのではないかと思える舞台は、とにかく圧巻です。
◆この写真では分かりにくいですが、予告編の最後の方でもそのコンサート・シーンがちらっと出てきます。
タイトルに「・・・2」と付いているので、続きものかと思ってしまいますが、前作を見ていない自分でも充分楽しめましたので、これはこれで独立した話だと捉えてよさそうです。
タオもエーンちゃんも良かったし、ドークムーイの独特の存在感も印象に残りました。それと、ギックは演技もなかなかだなと、個人的にお気に入りのパートが沢山あって、DVDが出たら買って何度も観返したい、そんな愛すべき映画と出会えたように思います。
さらに、映画を観た後はモーラムやルークトゥン・イサーンが聴きたくなる。
この映画は音楽好きにとっては最高の映画だと思いますね。
◆「Ost.プー・バオ・タイ・バーン2」より、แอน อรดี(エーン・オラディー)/นางฟ้าชาวดิน(ナンファー・チャーオ・ディン)
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