今回はちょっとした騒ぎになってしまったラムヤイ・ハイトーンカムについて書きました。
◆音楽天国タイランド 第25回目「ラムヤイ・ハイトーンカム:実力派18歳はヂャ・カンフーを超えるか」
仕事はかなり増えてきていたものの、つい最近までは知る人ぞ知る存在だったラムヤイがいきなり表舞台に引っ張り出されての大騒ぎは単なる1ファンの僕も困惑してしまいました。
しかも、僕が撮った写真がキッカケになった事は本来だったら嬉しいことなんですが、この騒動でラムヤイに向けられた言葉が決して好意的なものだけではなかった事で、ラムヤイに写真を送った事をすごく後悔したりもしました。
正直、なぜあの写真があんなに騒がれたのかが未だに分かりません。
今回のコラムを書くにあたって、以前撮った他のラムヤイのコンサート写真を見返していたのですが、あれよりも過激な写真は沢山ありました。
そう考えると、ルークトゥン・モーラムを取り上げないメディアがたまたま投稿された写真を見て、興味本位で取り上げ、ルークトゥン・モーラムを知らない人たちが見たことでそれが一気に拡散してしまったのではないかな、と。
コラムにも書きましたが、ラムヤイのやっている事はラムシンでは特別珍しい事ではありません。確かに年齢的な事もありますが、そんなに騒ぎ立てる事では無いと今でも思います。悪い事している訳でもありませんし。
ただ、こうなる前にこのブログでは一足先にラムヤイを紹介していましたが、その時にも「何かのキッカケがあれば一気に人気は出る」と書いていました。
しかし、それがこんなに早く現実になってしまうとは・・・。嬉しいよりも、ラムヤイが遠くに行ってしまったようで、ちょっと寂しい気持ちの方が大きいです。
でも、もし自分がラムヤイという歌手をフォローして、写真を撮ったりしていなければ、もう少しゆっくり人気が出て行っていたのではないかと考えると、ラムヤイにとって僕と知り合ったことが良いことだったのか、と考えてしまいます。
◆2016年1月31日、サゲーガムでのコンサートより。例の写真よりこっちの方が遥かにまずいよね(笑)
今回の騒動でラムヤイは熱心に通っていた学校を変わらざるを得なくなったりしてしまいましたが(彼女は学校で伝統音楽を学んでいる)、マイナス面と同時にプラス面を沢山ありました。
何よりもそこら辺の無名歌手の名前と顔を多くの人に知れ渡ったのは大きいでしょう。
この騒ぎはネットだけで終わるかと思っていたら、なんとテレビにまで出演する事になってしまいました。
その辺りの事はコラムの最後の方でチラッと触れましたが、このブログではもうちょっと詳しくお伝えしたいと思います。
まず最初のテレビ出演はCh8の朝の番組「パーク・ポーン(ปากโป้ง)」でした。この時の番組内容については、そむちゃい吉田さんが詳しく書いてくれています。
◆【タイ】ネット上で突然の脚光、心無い批判で退学、若手歌手がトーク番組で涙
この番組の中で、ラムヤイはステージでやっている事の意味や今回の騒動で学校を退学せざるを得なくなってしまった事などを語っています。
ただ、僕は一部半信半疑な所もあります。ステージでエロティックな事をするのは、無名歌手が仕事を得る為にはせざるを得ない、という事を言っていたというのですが、ラムヤイのステージを観る限りではそれはあくまでも表向きの事で、実際はやはりラムヤイ自身が歌うことが好きという事が大きいと思います。
この番組の本番が始まる前、ちょっと長めの打ち合わせを司会者としていたので、演出としてそう話すように言われた事も考えられます。これは自分の想像ですけど。
◆ปากโป้ง/ลำไย ไหทองคำ หมอลำซิ่งสุดเซ็กซี่/ช่อง8 (24 ก.พ. 2559)
Ch8はRS系の放送局だったのですが、この後同じ日に出演したもう一つの番組もRS系のCh2でした。
こちらのはゴシップ系の話題を得意とする番組。日本で言うとワイドショー的な、いやらしい目線で視聴者の興味をそそるように作れらていて、インタビューの内容もそんな感じでした。
Ch8からCh2に移動する途中、ラムヤイは体調を崩してしまい(朝から体調が悪いと言っていた)、途中街中のクリニックで2時間ほど横になるなど、傍から見たらとても仕事など出来る状態ではなかったのでした。
そんな中1時間近いインタビューを受けていて、見ていて本当に気の毒でした。
実際に使われたかどうか分からないのですが、インタビュアーの指示で「第2のヂャ・カンフー」にならって、最後にはヂャの曲で踊らされていたラムヤイ。
終わった後、椅子にへたり込んでしまい、ゼーゼー言っていたのは、傍にいて本当に辛かったです。
◆เปิดอก ลำไย ไหทองคำ ฉายา จ๊ะ คันหู2/ตัวจริง เสียงจริง/ช่อง2 (24 ก.พ. 2559)
◆収録に最後にヂャR-Siamの曲で踊らされていたラムヤイ
翌日2月25日は朝8時ちょっと前からCh9に出演。
こちらはタイで大人気のタレント「ウッディー」が司会をしている番組というのと、彼の話運びが上手い事もあって、前日の2つの番組とは全く違った明るい雰囲気で進行。
約15分ほどと短めの出演ではあったもの、歌のパートもありましたし(口パクでしたが)、キッカケがどうであれ、この番組に出演できた事はラムヤイにとっても良かったのではないでしょうか。
実際、番組終了後、ラムヤイは前日からは考えられないほど明るい表情で話をしていましたし。
◆ตื่นมาคุย/ช่อง9 (25 ก.พ. 2559)
この他にもいくつものテレビ番組に出演したラムヤイ。
これから大きいコンサートも予定されていますし、この騒動がどういう風に収束するのか、どういう結果を生むのかは、もう少し様子を見る必要があります。
ただ、一つだけ言えることは先にも言ったように、ラムヤイのやっている事は決して特別ではないし、悪い事でもありません。彼女は今後もこのスタイルを変えることはないでしょう。
しかし、そんなことも分からず1回観ただけで、いかにも分かったような口ぶりで、世間にならって「ラムヤイのやっている事はけしからと思った」などとほざいている人もいますが、そんな人は物を知らない、ポリシーが無い、自分の頭で考える事が出来ないだけの人です。
「タイの音楽」がどのように形成されているのか、というのをしっかり見ることが出来ていれば、ラムヤイがどういうポジションの歌手なのかが分かるはず。
大体、ラムヤイよりも過激な事をやっている歌手は他にもいます。1年前に初めて見たプーニムはラムヤイよりも遥かに過激でした。
今回のラムヤイの件は、たまたまメディアに見つかって、それが注目されたに過ぎません。
これはラムヤイにとってまだ序章であり、「歌手」ラムヤイ・ハイトーンカムのスタートはこれからです。
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