2017年1月5日木曜日

【ルークトゥンモーラムを10倍楽しむ方法】知っているとコンサートがさらに楽しめる人気曲10選(2017年前半編)

◆モーラム・コンサートの会場にて


モーラムに限らずルークトゥンも含めてタイ音楽のコンサートは、数曲のオリジナルと大部分のカヴァー曲で構成されている場合がほとんどです。それは、その歌手が売れている売れていないに関わらず。

そういったコンサートを楽しむには、今どんな音楽がタイ人に人気があるのか、知ることが大きなポイントとなります。

ただし、歌われる曲は必ずしもラジオ局が発表しているヒットチャートのようなものとリンクしているとは限りません(タイのラジオ局のチャートは必ずしもリスナーに人気がある曲の順位という訳ではなく、ある程度操作されているのは良く知られた事実です)。

その時その時、タイの人々にうけている曲は何かを知るには、やはり現場が一番確実な情報を得られます。

そんな訳で、今回選んだ10曲は自分が現場から仕入れて来た、今一番ホットな曲ばかりです。

これを知っていれば、ただ漠然とコンサートを観ているだけだった時とは意識が全く変わるはずです。特にモーラムのコンサートは。


1.ペット・サハラットfeat.プレーウプラーウ・セントーン/プローイ・ナム・サイ・ナー・ノーン



色んな所で紹介しまくっていますが、とにかく今タイで、どんな歌手でも歌えば100%盛り上がるのがこの曲です。

今や好き嫌いに関わらず無視することが出来ないルークトゥンモーラムのキーパーソンであるペット・サハラット。タイ人が盛り上がるツボを良く心得ています。

しかし、実は結構難しい曲であったりするのがこの曲の特徴。特に女性パートは非常にキーが高いので、しっかり歌えている歌手が少ないのが事実です。


2.メーンヂェサダーfeat.ゲーウビンガイ/スマイル・オブ・ルークトゥン・タイ



モーラムのコンサートに行くたびに歌われいて、外国人にも分かりやすい曲調から自分も好きになった曲ですが、雰囲気からゴットの古い曲が復活したのかと思っていたら、最近のオリジナル曲でした。

しかも作詞・作曲はトップラインの数々の曲を手がけているK-Noname(ケー・ノーネーム)先生。

センスのいい、カッコイイ曲に仕上がっています。


3.Ja R-Siam/エップ・タープ・グラセー、レー・ターム・スタイ


こちらもK-Noname先生が担当している曲。

Jaの前作でアレンジを担当していたK-Noname先生でしたが、その腕が買われたのか、今回は作詞・作曲も任されたようです。

しかし、Jaの歌は相変らずしょぼく素人に毛がはえた程度なので、コンサートで他の人がカヴァーしている方がよっぽど可愛く、この曲を活かす歌い方をしています。

おススメはシラピン・プータイのオーンが歌うヴァージョンです。


4.ヂンタラー・プーンラープ/ファー・ホーン・ブム



ここの所、ヂンタラーのヒット曲はスローテンポの曲がほとんどでしたが、サワット・サーラカーム先生がアレンジを担当したアップテンポのこの曲は、ノリの良さから現在コンサートで歌われまくっています。

サワット先生のおなじみのフレーズがふんだんに盛り込まれ、見事にサワット先生の術中にはまってしまっています。

まぁ、楽しければいいって事でしょうね(笑)。


5.モッデーン・ヂラーポン/シ・ガン・ボ



こちらもモッデーンの術中にはまってしまった曲です。

「シ・ヒ・ノーン・ボ」を連想させるタイトルといい、「サーオ・カーイ・ウィー」を思わせるメロディーといい、色んなものの寄せ集め的な曲ですが、まんまとヒットしてしまいました。

余談ですが、モッデーンは10月13日以降、アメリカに行ったままです。何時帰ってくるつもりなんでしょうね。


6.エーム・アパサラー/チョム・ロム・ボ・ヤーン・プア



大ヒット曲「プー・バオ・カート・クレーン・フェーン・カオ・ゴ・ダイ」に続くエーム・アパサラーのこの曲は、前曲を踏襲しつつもまた違った雰囲気に仕上げて来たのは見事です。

ベテランでありながらも可愛らしさを残すエームのエッベウぶりは、チンタラーに負けてないかも。

アレンジも前曲に引き続きサワット・サーラカーム先生です。


7.グン・スパーポン・サーイラック/シ・ヒ・ノーン・ボ



すでに聴き飽きた感のあるこの曲ですが、コンサートではまだまだ人気があります。

どのコンサートに入っても、ほぼ聴かない事はないほどの、今や定番の1曲。


8.タオ・プーシン/オーム・ゴート・ケーマラート



雄大なイサーンの大地を思わせるこの曲。誰の曲かと思っていたら、タオ・プーシンの曲でした。

しかも、作詞・作曲がボーイ・ケーマラート、編曲がサワット・サーラカームという、インリーの大ヒット曲を手がけた組み合わせ。

しかし、あの曲とはまったく違う曲調で、新たな名曲を生み出してくれました。


9.ウィチア・チャイスート/アーイ・クイ・ボ・ケン



ウィチア・チャイスートはイサーンでの活動が中心で滅多にバンコクには来ない人ですが、結構人気のあるラムシン歌手です。

たぶんイサーンでは良く知られた曲かもしれませんが、バンコクではまだこれからかもしれません。

アップテンポのリズムとかっこいいメロディーで、コンサートで歌われると盛り上がる曲です。


10.プラーン・プランティップ/Music Lover(Original:Marsha)



最後にオリジナルはポップスなんですが、なぜか昨年頃から突然ルークトゥンのコンサートでリバイバル・ヒットしているマーシャーの曲です。

今でもステージでは頻繁に歌われていて、モーラムのコンサートでも定番レパートリーとなっています。

ここではマーシャーのオリジナルではなく、リバイバル・ヒットの元ヴァージョンとなったと思われるプラーン・プランティップのヴァージョンを紹介しておきます。


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もちろん人気曲はこれだけではないんですが、これは外せないという10曲をピックアップしました。

ちなみにルークトゥン・ネットワークの1月1日付け最新ヒットチャートは以下の通りです。見事に上のリストとは被っておりません(意識的に被らないようにしたわけではありません)。

この中で普段耳にするのはゴンやペット、ポピーなどほんの数曲のみです。

この辺からもラジオのヒットチャートを見たところで、その時本当に人気がある曲は何なのかは分からない、というのがタイ音楽の真実でもあります。



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