2017年1月21日土曜日

【モーラム万華鏡#8】サーオノーイ・ペットバーンペーン:多彩な個性が集結した華麗なステージ

◆สาวน้อยเพชรบ้านแพง(サーオノーイ・ペットバーンペーン)@タイワッサドゥ・ミンブリー前(2016年12月9日)、プラプラデーン・アーケード(2017年1月7日)


サーオノーイ・ペットバーンペーンはジョー・ヨムニン(โจ ยมนิล)とポン・ピラディー(พร ภิรดี)を中心とした、タイでは非常に人気のある楽団です。

ポン・ピラディーはかつてポン・アピラディー(พร อภิรดี)の名前でSure Entertainmentに所属していましたが、現在は独立して名前も変えて活動しているようです。

◆Sure Entertainment時代のポン・ピラディー(ポン・アピラディー)の曲。



自分は以前からポン・ピラディーの存在は知っていましたが、正直それほど関心はありませんでした。

しかし、今回このサーオノーイのコンサートを観て、その考えも一蹴されましたね。長いキャリアに裏打ちされたさすがの存在感に圧倒されました。

彼女の場合、自ら前へ前へ出てくるタイプではありませんが、自然と湧き出てくるオーラはそんじょそこらの歌手とは全く違うものです。

そして、ポン・ピラディーを中心に構築された美しいステージは、それだけでも見る価値があると言っても言い過ぎではないでしょう。


◆สาวน้อยเพชรบ้านแพง(サーオノーイ・ペット・バーンペーン)

◆ポン・ピラディー@タイワッサドゥ・ミンブリー(2016年12月9日)

◆ポン・ピラディー@プラプラデーンアーケード(2017年1月7日)

◆สาวน้อยเพชรบ้านแพง หน้าห้างไทวัสดุ มีนบุรี-2(9 ธ.ค. 2559)


◆สาวน้อยเพชรบ้านแพง หน้าห้างไทวัสดุ มีนบุรี-3(9 ธ.ค. 2559)



また、ジョー・ヨムニンという男性歌手もポン・ピラディーと同じく、この楽団においては重要な要となっている存在です。

その存在感は言うまでもなく、彼のちょい悪な感じのキャラクターは他のモーラム楽団では見かけることがありません。

◆ジョー・ヨムニン@プラプラデーンアーケード(2017年1月7日)


そして、自分がこの楽団を初めて観た時、衝撃を受けたひとりの歌手がいました。その歌手の名前はブアゲーウ・シーウボン(บัวแก้ว ศรีอุบล)と言います。

12月9日、自分が会場に到着したと同時に彼女がステージに登場してきたのですが、最初にフリーリズムで一節唸った時に「これは凄い!!!」と直感的に感じ、慌てて撮った動画が次のものです。


◆สาวน้อยเพชรบ้านแพง หน้าห้างไทวัสดุ มีนบุรี-1(9 ธ.ค. 2559)



ブアゲーウがここで歌っているのはラムシンですが、その存在感のある力強いハスキーな声と、矢継ぎ早に繰り出されるラムに完全にノックアウトされました。ラムシンをメインにしたステージでも、こんなにカッコいいラムシンを聴いたのは久しぶりです。いや、初めてかも。

たぶん彼女はそれなりにキャリアがあって、以前はラムシンのステージで歌っていた可能性も考えられますが、それにしてもこの声は自分が知っているタイの歌手の中でもダントツに素晴らしいです。

それに、ブアゲーウはラムシンだけでなくルークトゥンを歌わせてもその実力は見事なものです。上手い下手という単純なレベルを超えたその表現力は(もちろん上手いのですが)、数多いるタイの歌手の中でもトップレベルと言っても過言ではありません。

こういう歌手が大手レコード会社にも所属しない所にいたりするから、タイの音楽は奥が深いです。そして、だからこそ面白いのです。


◆ブアゲーウ・シーウボン@タイワッサドゥ・ミンブリー(2016年12月9日)


◆ブアゲーウ・シーウボン@プラプラデーンアーケード(2017年1月7日)


その他にも魅力的な歌手が沢山いるのが、この楽団の特徴です。それは1回や2回観たところで、とても全貌を把握できないほど。







◆สาวน้อยเพชรบ้านแพง หน้าห้างไทวัสดุ มีนบุรี-4(9 ธ.ค. 2559)



モーラム楽団を観に行って、ひとりでもお気に入りの歌手が見つかれば大収穫だと思っていますが、自分にとってこのサーオノーイという楽団は、ブアゲーウという魅力的な歌手を知る事ができたというだけでなく、この楽団に出会えた事が大きな収穫でした。

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