【Artist】หญิงลี ศรีจุมพล(インリー・シーヂュムポン)
【Date】24 มิ.ย. 2558(2015年6月24日)
【Place】ริมเขื่อนศาลเจ้าพ่อหลักเมืองสมุทรสาคร(マハーチャイ船着場、サムットサーコン)
インリー@マハーチャイで思い出すのは、1年前のちょうど同じ時期に同じ場所で行われた彼女のコンサートでの出来事。
出番直前に大雨になり、なかなか止まない状況になりながらも、あらゆる手だてを尽くして皆の前で歌ってくれたインリー。
超大忙しの人気者になりながらもファン思いのその姿勢に痛く感動したものです。
あれから1年経ち、再び同じ場所でインリーを見ることになりました。今度こそは雨になりませんように、と祈りながら。
当日は友人と待ち合わせて、アヌサワリーからロットゥーでマハーチャイまで。到着すると多くの人で賑わっていましたが、以前ゴットを同じ場所で見たときのような混雑ぶりはなく、比較的落ち着いた感じがしました。
とりあえずご飯を食べて、インリー登場まで前座を見て待ちます。
ただ、前座と侮るなかれ。毎年このイベントの前座は有名ではないものの、ちゃんとした音楽プロダクションが請け負っていて、見応えバッチリのショーを繰り広げてくれます。
今回もなかなか可愛い女の子歌手もいましたし、アパポーン・ナコンサワンのコピーなんかも面白かったです。ライティングも綺麗で、ぶっちゃけインリーが歌っている時よりも美しいライティングをしていました。
前座も一通り終わり、いよいよインリーの登場です。
それまで大人しかった観客も彼女がステージに現れると同時に、舞台前に押し寄せてきます。まぁ、そうなりますよね。
インリーのステージはしばらく見ていませんでしたが、さすが儲かっているのでしょうか、ダンサーが4人から6人に増えていました。
自分がよく観に行くルークトゥン・モーラムのコンサートで歌われるのは、その歌手のオリジナル曲は少なめで、ほとんどがカヴァーで構成されている場合が多いですが、インリーくらいになると自分の持ち歌のみで勝負してきます。
例の大ヒット曲はもちろんGrammy Goldからの1stアルバムの曲を中心に、この日はまもなく発売される事になっていた新曲も交えて披露していました。
ただ、新曲はまだ歌いこまれていないのか、インリーは所々で間違えていて、ステージ上にもかかわらず苛立ちを露骨に表していました。
彼女が歌っている最中も、観客はひっきりなしに花をあげにいったりして、やはり旬の人、さすがの人気だな、と思っていましたが・・・。
ふと周りの観客の様子をうかがってみると、誰一人として踊ってない!!!皆、棒立ちでステージを見つめています。
舞台間際の人たちはスマートフォンで盛んに写真を撮ったりしているのですが、体を揺らしている人は全然いませんし、表情を見てもあまり楽しそうな感じは受けませんでした。
これにはビックリしましたね。曲があれだけ大ヒットしたのですからネームヴァリューがあるのは分かるのですが、はたしてここに集まった人たちの中で本当にインリーが好きな人はどれくらいいるのか、疑問に思ってしまいました。
それにインリーも1年前から比べると変わってしまったような気がします。
自分は別にファン対応だけでその歌手の良し悪しを判断するつもりは毛頭ございませんが、人気者が故、ファン一人ひとりに丁寧に対応していくというのは難しくなってしまったようです。
兎にも角にも、忙しすぎるのは事実でしょうね。
それにニューアルバムに収録されるという曲を聴いても、かつてのラムシン歌手インリーというのはほとんど感じられず、ただのポップス歌手になってしまった、そんな印象でちょっと残念な感じがしました。
別にポップで分かりやすいのが悪い訳ではありませんが、だったらインリーじゃなくてもいいんじゃないの、という気はします。
まぁ、「コー・ヂャイ・ター・レーク・バー・トー(ขอใจเธอแลกเบอร์โทร)」があれだけヒットしてしまうと、いくら同じ歌手でもそれを超えるというのはほぼ不可能ですし、周りが同じ路線を求めるのも分かります。
でも、あのヒットはあのヒットとして、インリーの本質である「ラムシン」というのは忘れないでほしいんですよね。でも、今はそれがなおざりにされてしまっているのが残念です。
それと、これだけ人気がありながらも強力なファン組織がないのもインリーのウィークポイント。時間が経てばこの人気が収まっていくのは誰にでも分かる事ですが、そうなった時も付いてきてくれるファンがいれば心強いですが、今のままの状態だとただ世間に捨てられるだけになってしまう事は予想がつきます。
御託を並べたものの、今のインリーを見て単純に一人の歌手として魅力が感じられるのか、ちょっと微妙ですね。
今のままだったら、今後わざわざインリーを観に来たいと思うことは無いと思います。そう感じたこの日のコンサートでした。
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