◆ศิลปินภูไท(シラピン・プータイ)@ギンゲーウ交差点、バンプリー(2016年11月26日)
とにかく圧倒されたステージでした、シラピン・プータイ(より正確な発音に基づく表記をすると「シンラピン・プータイ」となりますが、読みやすい表記にするため簡略化しています)。
実はシラピン・プータイを観るのはこの日が初めてではありませんでした。
彼らのステージを観たのは、2015年5月にモッデーン・ヂラーポンに教えてもらって行ったのが最初でした。
モッデーンのTV出演を見学に行った後、彼女が「モーラムのコンサートを観に行くから、一緒に行く?」と誘ってくれたのがキッカケでした。
その時は入った瞬間、規模の大きさと壮観さにビックリしたのを今でも覚えています。ただ、知識が浅かったのと、モーラム楽団を観る心構えが無かったので、これをどう捉えてよいのか分からない状態だったのは確かです。
◆シラピン・プータイ@パッタウィゴン・マーケット(2015年5月14日)
あれから1年半。自分の意識もだいぶ変わりました。
特に2016年7月に観たプラトム・バントゥンシンのコンサートは、自分の意識をモーラム楽団へと向ける大きなキッカケになりました。
そして、モーラムの観方ももすこしづつ分かってきたような気が、この時期でのトップクラスのモーラム楽団のコンサートは、とにかく衝撃的でした。1年半まえにシラピン・プータイを観た時の印象と今回とでまったく違うのは、彼らが変わったというよりも、自分の意識の変化が大きいと思います。
この日、自分は仕事が休みだったので、普段のコンサートとしては少し早めの19時半過ぎに会場に着いたのですが、既にコンサートは19時から始まっていたようです。
モーラム楽団のコンサートはいきなり本編がスタートする訳ではなく、最初は前座というか歌手の顔見せ的な意味合いで、メンバーがステージに揃ってメドレー形式で歌う所から始まります。
まだステージ前で踊っている人がいない状態でウロウロしていたら、FBでつながっていた楽団員のプローイちゃんから舞台上からいきなり挨拶されてしまいましたw
◆プローイ・シラピンプータイ
顔見せを1時間ほど行った後は、いよいよ本編のスタート!
やはりプミポン国王へ哀悼の意を表する演目から始まりましたが、既にこの時点で、その壮観さにノックアウトされていました。
◆ศิลปินภูไท@แยกกิ่งแก้ว บางพลี-1(26 พ.ย. 2559)
その後はめくるめく音楽絵巻の展開に、ナチュラルハイ状態。
写真も沢山撮りたいし、動画も残しておきたい。だけど踊りたい、と一人で上を下への大騒ぎでした。
◆ศิลปินภูไท@แยกกิ่งแก้ว บางพลี-2(26 พ.ย. 2559)
◆ศิลปินภูไท@แยกกิ่งแก้ว บางพลี-3(26 พ.ย. 2559)
「シラピン・プータイ」とは、文字通り「山の芸術家」という意味です。
なので、トレードマークを山岳民族の衣装にしていて、要所要所で楽団員がこの衣装を着て登場します。
◆ศิลปินภูไท@แยกกิ่งแก้ว บางพลี-4(26 พ.ย. 2559)
この楽団を率いているのはウィーラポン・ウォンシン(วีระพงษ์ วงศ์ศิลป์)という人です。
彼は総監督としてだけでなく、中盤でステージに登場し、歌も披露してくれました。
◆วีระพงษ์ วงศ์ศิลป์(ウィーラポン・ウォンシン)
◆ศิลปินภูไท@แยกกิ่งแก้ว บางพลี-5(26 พ.ย. 2559)
◆ศิลปินภูไท@แยกกิ่งแก้ว บางพลี-6(26 พ.ย. 2559)
今回、シラピン・プータイを観て思ったのは、ひとりひとりの歌手も個性の際立った人が多いのですが、それだけでなく、彼らの最大の魅力は歌手・ダンサー・バンドそして舞台美術の全体が一丸となって作り上げる芸術的表現にある、という気がしました。
と言っても、決して堅苦しいものではなく、もちろん目の前の観客を楽しませてなんぼのエンタテインメント精神があってのモーラム楽団なので、観て良し踊って良しと様々な楽しみ方が出来るのが、この楽団の大きなアドバンテージでしょう。
◆ศิลปินภูไท@แยกกิ่งแก้ว บางพลี-7(26 พ.ย. 2559)
◆ศิลปินภูไท@แยกกิ่งแก้ว บางพลี-8(26 พ.ย. 2559)
◆ศิลปินภูไท@แยกกิ่งแก้ว บางพลี-9(26 พ.ย. 2559)
コンサートを観ている間、ずっと考えていたのは「シラピン・プータイって、こんなに凄かったっけ?」という事。
1年半前に観た時は、全編を観た訳ではなかったので、今回とは単純に比較できませんが、自分の意識が変わっただけでなく、やはりこの楽団が進化しているのは間違いないと思います。
歌手の粒は揃っていますし、ダンサーのグレードもピカイチ。さらに火や吊りものまで飛び出すという、下手なガイドブックに載っているような見世物なんかより何千倍も楽しめます。
さすがトップクラスのモーラム楽団。
お気に入りの歌手も見つかったし、またバンコクに来てくれた時は、必ず行きます。
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