2016年7月23日土曜日

【ルークトゥンよもやま話#1】最も移動の激しい女性ルークトゥン歌手は誰?

◆モッデーン・ヂラーポンとチャルームポン・マーラカーム@タラート・チャルームポン、ウボンラーチャターニー(2016年7月11日)


どの歌手が人気があるかを知るには様々な方法があります。分かりやすいのはCDなどの売り上げやヒットチャートといった、数字で表せられるものでしょう。

しかし、ルークトゥン・モーラムにおいては、必ずしもそれが絶対ではありません。

なら、その他にはどんなものがあるかと言えば、それはコンサートの数です。

人気歌手となれば、それに比例してコンサート数が増えますし、さらにその人気が全国区となれば、各地からお呼びがかかります。

そして、そうなると、その移動距離がハンパではありません。昨日はイサーンの国境近くにいたのに、今日はバンコクでコンサートだったり、とか。

今のルークトゥン・モーラム界で、日々あちこち飛び回っている歌手と言えば、男性だったらゴン・フアイライ、ブン・パトゥムラートが真っ先に頭に浮かびます。

彼らの移動距離は本当にすごいです。日にち単位だけではなく、1日に何ヶ所も移動する事も当たり前で、傍から見ていても体調が心配になるほどの激務ぶりです。

ラムシンだったら、さしずめデンチャイ・ウォンサーマート&プレーウプラーウ・セーントーンあたりでしょうか。彼らも日々日本人の想像を超えた移動をして、タイ全土を周っています。

では、女性のルークトゥン歌手(モーラムも含む)だったら誰でしょうか?

パッと思い浮かぶのは何人かいますが、例えばブア・ガモンティップなんかもかなりの移動距離をこなしてコンサートをしています。

しかし、彼女の場合はたまに遠方には行くものの、基本的にはバンコク周辺が多いです。その辺はやはりヒット曲が有る無しが大きく影響しているのでしょうね。

だったら誰なんだと言われたら、自分だったらモッデーン・ヂラーポンの名前を挙げますね。

厳密な統計をとった訳ではありませんが、コンサート情報などを集めていて、モッデーンほど短期間の内にあちこちの場所にコンサートへ行っている人という人もいません。

最近では7月9日にドンムアン空港近くのトゥーパテーミー競技場でコンサートがあったと思ったら、10日はチャイヤプームへ、そしてその翌日の11日にはウボンラーチャターニーでコンサートと、普通に考えたら無理だろと思うスケジュールを当たり前のようにこなしているから驚きです。

そんなモッデーンのコンサートを7月11日にウボンラーチャターニーで観て来ました。近場のトゥーパテーミーに行かずに、わざわざウボンに行っている自分もかなり変な奴ですが・・・。

◆7月11日の会場だったタラート・チャルームポン



会場のタラート・チャルームポンというのは、感の良い人ならすぐに気が付くと思いますが、ベテランモーラム歌手のチャルームポン・マーラカームが持っている市場です。レストランとか小さなお店を経営している歌手というのはいくらでも聞きますが、市場を所有している人というのは初めて知りました。

◆市場の隣にはカフェ(普通に飲み物を売っている所。女の子がいる夜のお店ではありません)もあり。


◆カフェの入り口には馬に乗るチャルームポン先生の勇姿が。


この日のモッデーンのコンサートはだいぶ前から知っていたので、自分がウボンに旅行に行く日程とちょうど重なる事も分かっていたので、チャンスがあれば行こうと思っていたのですが、前日の夜にFBでチャイヤプームでコンサートに出ていることを知り、多分中止になったんだろうな、と信じ込んでいました。

だって、普通に考えたら夜チャイヤプーム⇒次の日の昼までにはウボン、ってやらないでしょう。

しかし、11日の朝FBをチェックしたら、モッデーンのスタッフがなんとウボンから投稿しているじゃありませんか!嘘だろ~~~。

念のために探りを入れようと、モッデーンに「今日何時から?」とメッセージを送ったら、「17時頃から」との返事が。やっぱりやるのか・・・。

となれば、近くにいるのに行かない訳のはもったいない、という事でソンテウ⇒タクシーで会場まで向かいました。

少し余裕を持って15時前に市場に着いたら、程なくするとそれまでカンカン照りだったのが嘘のように、突然豪雨が。屋根の下にいるのにしぶきが入ってくるくらいの激しさでした。

ただ、タイの雨は降ってもある程度時間が経てば止むので、その辺は安心です。この日も上手い具合にコンサート前には雨は上がりました。

しばらくするとモッデーンからメッセージで「近くのお店でご飯を食べているから迎えに行く」との連絡が入りました。迎えの車でお店に行くと、そこには市場の所有者のチャルームポン先生が。まさか本人も来るとは思いませんでしたね(多分、この日のコンサートをブッキングしたのは、チャルームポン先生本人だと思われます)。

◆モッデーンと食事をしたお店の従業員


モッデーンのコンサートは既に行き慣れていますが、楽しみだったのはイサーンの人たちの反応です。

思えばちょうど1年前にもウドンタニーでモッデーンのライブを観た事があったのですが、その時も大盛り上がりでしたので(ウドンはモッデーンの出身地)、今回もそうなるんだろうなというのはある程度予想は出来ていましたが・・・、結果はやっぱり予想通りの大盛り上がりでした。







◆舞台の上から見たらこんな感じ。




◆中盤にチャルームポン先生も舞台に上がり、モッデーンを紹介。一緒に歌ってくれたら最高だったんですけど、それはありませんでした。


しかし、イサーンの人たちは何故、モッデーンの歌で狂ったように踊るんでしょう。バンコクでもイサーン・ガイドの人たちなどはとり憑かれたように踊ってますからね。

歌った曲はモッデーンの代表曲はもちろん、コンサートの定番曲や現在大ヒット中の「シ・ヒ・ノーン・ボ」(このブログを読んでいてくれている人だったら、もうお馴染みですよね)も披露。

この日集まっていた客のほとんどが中高生と思しき10代前半から中盤くらいまでの若い子達が中心だったのですが、彼らがあの曲でクネクネしながら踊っているのを観ていたら、色んな意味で興奮しましたね(笑)。

◆มดแดง จิราพร(モッデーン・ヂラーポン)/อยู่กับน้องสิดีคือเขาบ่(ユー・ガップ・ノーン・シディー・クー・カオ・ボ)@チャルームポン市場(2016年7月11日)



◆มดแดง จิราพร(モッデーン・ヂラーポン)/เทิ้งใหญ่เทิ้งยาว(トゥン・ヤイ・トゥン・ヤーオ)@チャルームポン市場(2016年7月11日)



◆มดแดง จิราพร(モッデーン・ヂラーポン)/สิฮิน้องบ่(シ・ヒ・ノーン・ボ)@チャルームポン市場(2016年7月11日)


お客の数はそこそこだったものの、盛り上がりは最高だったウボンでのモッデーンのコンサート。

イサーンの人たちの反応を見られて、いつもバンコク周辺で観ている時とは違う印象を受けました。

そして、そんな移動距離の激しい女性歌手が翌日、どこにいたかというと・・・、なんとシンガポールでした。嘘だろっ!!!(本当の話です。レジャーだったみたいだけど)

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