2016年7月29日金曜日

【ピックアップ・シンガー】ニウコイ・カンニカー:新天地での活躍が期待されるシルクの歌声

◆นิ้วก้อย กรรณิการ์(ニウコイ・カンニカー)


かつてグラミー・ゴールドからリリースされた、イサーンの新人歌手を集めた「ノーン・マイ・タイ・ダーオ(น้องใหม่ไต่ดาว)=新星の若手たち」というアルバムがありました。

◆ノーン・マイ・タイ・ダーオのアルバム2種

その中には今をときめくカーオティップ・ティダーディンやアンクワン・ワランヤーなどもいましたが、中でも特に繊細な歌声で個人的にも気に入っていた、ニウコイ・カンニカーという女性歌手がいました。

彼女はその後、シリポーン・アムパイポンのカヴァーアルバムなどいくつかのコンピレーションに参加するものの、オリジナル曲でのデビューまでには至らなかったようで、現在はグラミーを離れ、イサーンを拠点に活動しているようでした。

その彼女に先日、明るいニュースが。何と、この度トップライ・ダイアモンド・スタジオと契約したという事です。

◆7月25日に無事トップライン本社で契約。


カーオティップやアンクワンは既に第一線で活躍しているのに、いい声を持ちながらもなかなか活躍の場が得られない事に、一ファンとしてもやきもきしていましたが、こうして新天地が見つかったという事で、このニュースを聞いた時は小躍りしてしまいました。

そんな彼女のコンサートがあるという事で、早速会いに行って来ました。

場所はナコンパトムにある有名なお寺「ワット・ライキン」の近くで開催されていたイベント。

実はニウコイとはこれまでなかなかタイミングが合わず、生の歌声を聴くのは初めてでした。

録音物で聞く限りでは、繊細な歌声ではあるものの線が細い印象でしたので、ライブではどうなんだろうという、若干の不安もありましたが・・・、

そんな不安は第一声を聴いた瞬間にもろくも崩壊。しっかりと発声の基礎も習得しているその歌声に、一発で魅了されてしまいました。

◆2016月7月26日、ナコンパトム県のマハガム・トンファーにて。



 




◆นิ้วก้อย กรรณิการ์(ニウコイ・カンニカー)@มหกรรมธงฟ้า(マハガム・トンファー)-1(2016年7月26日)



◆นิ้วก้อย กรรณิการ์(ニウコイ・カンニカー)@มหกรรมธงฟ้า(マハガム・トンファー)-2(2016年7月26日)



2本目の動画の曲は、シリポーン・アムパイポンの曲のカヴァーですが、たぶん多くの人が持っているニウコイのイメージは、こういうタイプの曲を歌う人という事だと思います。

しかし、普段も歌っていると思うのですが、いわゆるルークトゥン・モーラムのコンサートで定番の、アップテンポの曲もかなり選曲に入れているのは意外でした。

しかも違和感は全然無く、声もしっかり出ているし、音程もほとんどぶれない。これほどポテンシャルの高い歌手だとは正直思いませんでした。

それに、彼女の声には独特の色気もあって、曲しだいではかなり良いところまで行きそうな気がしますね。


◆นิ้วก้อย กรรณิการ์(ニウコイ・カンニカー)@มหกรรมธงฟ้า(マハガム・トンファー)-3(2016年7月26日)



◆นิ้วก้อย กรรณิการ์(ニウコイ・カンニカー)@มหกรรมธงฟ้า(マハガム・トンファー)-4(2016年7月26日)



あと、もう一つ意外だったのが、結構しゃべりも立つし、のせ上手だったという事です。

この日、実はちょっとしたアクシデントが有って、ステージが始まって40分過ぎた頃、突然雨が降り出し、しかもそれがかなり強烈で、その影響で場内が停電になってしまいました。

暗い中、いつ再開されるかも分からない状態で待っていましたが、40分ほど経って電気も戻り無事再開されました。

待たされた影響もあってか、停電前よりも盛り上がるステージ。しかも、今までどこにいたのか分からなかったファンクラブを多数顔を見せ、一般の客も巻き込んで大いに盛り上がりました。

これだけファンクラブがいたという事も意外でしたね。中には高額のチップをあげる人もいて、すでにこれだけの人の心を掴んでいる事に、ある意味ちょっと一安心。


◆นิ้วก้อย กรรณิการ์(ニウコイ・カンニカー)@มหกรรมธงฟ้า(マハガム・トンファー)-5(2016年7月26日)



◆นิ้วก้อย กรรณิการ์(ニウコイ・カンニカー)@มหกรรมธงฟ้า(マハガム・トンファー)-6(2016年7月26日)



最後は、ニウコイの最新オリジナル曲「カン・メーン・ワー(คันแม่นว่า)」で締め。これが良いんです。

まさに彼女の声質を活かしたスローの曲ではありますが、メロディーの良さとニウコイの表現力が上手くマッチしていて、個人的にも大好きな曲です。

トップラインでもこの路線で行ってくれれば、彼女のイメージを崩すことなく、さらに多くの人の心を掴む歌手になるのではないかと思います。

◆นิ้วก้อย กรรณิการ์(ニウコイ・カンニカー)/คันแม่นว่า(カン・メーン・ワー)@มหกรรมธงฟ้า(マハガム・トンファー)-7(2016年7月26日)



◆นิ้วก้อย กรรณิการ์(ニウコイ・カンニカー)/คันแม่นว่า(カン・メーン・ワー)


同期には若干引き離されてしまった感はありますが、人は人。彼女は彼女のペースで行ってくれれば、それで充分です。

あとはプロデュース次第ですね。しかし、現在はかなり強力なマネージャーも付いているので、この先、ニウコイには明るい未来が待っているでしょうし、その実力は充分にあると、先日のコンサートで実感しました。

ニウコイ・トップライン、期待大です。

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