2016年9月22日木曜日

【グン・スパーポン@バンコク】大ヒット中「シ・ヒ・ノーン・ボ」のバンコクでの反応やいかに

◆กุ้ง สุภาพร สายรักษ์(グン・スパーポン・サーイラック)


現在も大ヒット中の、グン・スパーポンが歌う「シ・ヒ・ノーン・ボ(สิฮิน้องบ่)」。

このヒットのおかげで、それまで全くと言っていいほどなかったバンコクでのグンのコンサートがかなり増えました(ラムシンスタイルでは来ていたと思いますが)。

たぶん、ソロでのグンの初めてのバンコク・ライブは7月23日のイサーン・ラムプルーンでのライブだったと思います。

以前からグンの生ステージを観たいと思っていた自分にとっては、かなり期待していたライブでした。その事は以前のこのブログので記事でも書いています(⇒「まもなく再生1000万回!大ヒット中「シ・ヒ・ノーン・ボ」のカバー集」)。もちろんそのライブは現場で観て来ました。

そんな期待に胸を膨らませて挑んだライブだったので、すぐにブログで取り上げても良かったのですが、そうしなかったのはそれなりの理由があります。

というのも、ネット上ではかなり話題になっていた曲ですが、当日は想像していたほど盛り上がりませんでした。それは、MVがアップされてからライブまであまり間が無かったという事もあると思いますが、グンのステージそのものもまだこなれていない感じがあったのもその理由でした。


◆グン・スパーポン@イサーン・ラムプルーン(2016年7月23日)








ラムシン歌手としてキャリアもあり、数多くのライブをこなしてきているグンですから、それなりの実力はあって当然なのですが、通常男女のペアで歌うラムシンとは違ったこういうソロのステージは、まだそれほど経験が無かったのかもしれません。若干、ぎこちなさを感じたのも事実です。


◆グン・スパーポン@イサーン・ラムプルーン-1(2016年7月23日)



◆グン・スパーポン@イサーン・ラムプルーン-2(2016年7月23日)



そんな訳で、もう少し時間をかけて彼女の真の実力をうかがおうと思い、約2ヶ月後の9月9日にもう一度、グンのコンサートを観に行きました。場所はラムイントラの「ローン・ナー・イサーン」です。

2ヶ月空けたのは特に理由は無くて、その間に何度かバンコク周辺でのグンのコンサートはあったのですが、行くタイミングが合わなかっただけです。

しかし、少し時間が経ったという事で、その間たくさんの場所でライブをこなしてきていた成果か、構成もグンのステージさばきも着実に良くなっていました。

それと、観客の反応も7月のイサーン・ラムプルーンの時よりかは全然良くなっていました。やっぱり7月の時点でバンコクでは、まだ世間に浸透するところまでは行ってなかったんでしょうね。

◆グン・スパーポン@ローン・ナー・イサーン(2016年9月9日)







ただ、正直な事を言うと、自分的にはまだ満足できるレベルではないのも事実。

それは、構成的にも終盤がどうしてもテンションが落ちてきてしまう傾向がありますし、グンの歌も所々でバックの演奏に負けてしまっている部分があったりするからです。

例えば、プムプアンの「サーオ・ナー・サン・フェーン」という曲を彼女はレパートリーにしているのですが、このアレンジのアイデアは以前このブログでも取り上げたプラーン・プランティップがThe Voiceで歌っていたときのものをそのまま使っています。

このアレンジでは、前半のソウルフルな歌い方から後半正調ルークトゥンの歌い方に変わった時点で観客が歓声を上げるのが常なのですが、9月のライブではそのポイントを外してしまい、イマイチ盛り上がらないまま終わってしまっていたりします。

こういう、ここぞというポイントを外してしまうと、その後、観客もテンションを持続できないままになってしまいます。

幅広い選曲で歌い方のヴァリエーションも数多く持っているグンですから、この辺の重要なポイントを着実に抑えていけば、コンサートももっと盛り上がるようになるのではないかな、と思いますね。


◆グン・スパーポン・サーイラック@ローン・ナー・イサーン-1(2016年9月9日)



◆グン・スパーポン・サーイラック@ローン・ナー・イサーン-2(2016年9月9日)



◆グン・スパーポン・サーイラック/サーオ・ナー・サン・フェーン@ローン・ナー・イサーン-3(2016年9月9日)



◆グン・スパーポン・サーイラック/アディート・クーイ・パン@ローン・ナー・イサーン-4(2016年9月9日)



◆グン・スパーポン・サーイラック/シ・ヒ・ノーン・ボ@ローン・ナー・イサーン-5(2016年9月9日)



曲のタイプが違うので、さすがにゴン・フアイライの「サイ・ワー・シ・ボ・ティム・ガン」のような爆発的ヒットというのは難しいと思いますが、着実にバンコクでも認知度が高まりつつあるのは事実です。

ただ、時期が過ぎればこのフィーバーもいずれは萎んでいくでしょう。それはヒット曲の宿命でもあるのですが。

その後は、やっぱりグンの本来のスタイルであるラムシンでバンコクに来てほしいですね。出来ればペー・パーヌチャイとかと組んで。

まだ、このスタイルではグンの実力は分からない。そんな事を感じたグン・スパーポンのバンコクでのライブでした。

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