タイ最大の楽団と言えば、考える余地なくシアン・イサーンです。現在、楽団員は約5000人いると言われています(たぶん裏方も含めて)。
そこから巣立った歌手もまた多く、有名な所ではマイタイ・フアヂャイシン(シアン・イサーン在籍時はマイタイ・ウライポン)、マイタイのペアを組んでいたルークペー・ウライポン、そしてポーイファーイ・マーライポン、などがいます。
今回、取り上げるサーイヤイ・ウドムポンもその1人です。
自分が彼女を初めて見たのは、まだ旅行でタイに来ていた時の2013年9月に、ワット・ライキンで行われたサーヤン・サンヤー追悼コンサートを観に行った時でした。
◆サーイヤイ・ウドムポン@ワット・ライキン(2013年9月)
その時はシアン・イサーンを観る事自体が初めてだったので、知っているのは楽団長のノックノーイ・ウライポンと彼女の娘ノーンペン・ナッティダーくらい。サーイヤイの事は全く知りませんでした。
しかし、そのコンサートで彼女を初めて見てすっかり虜になり、日本に帰ってきて調べて、ようやく彼女がサーイヤイ・ウドムポンという名前だという事が分かりました。
◆コンサート・リポート⇒『追悼サーヤン・サンヤー(4):さよならピー・パオ・コンサート(3)』
その後、タイに語学留学名目で滞在する事になった2014年5月に、再びシアン・イサーンの舞台でサーイヤイを見る機会に恵まれました。
この時は当然、彼女の存在を知っていましたので、舞台前で思いっきりガツガツ写真を撮っていました。カメラ目線をくれたのは嬉しかったですね。
◆サーイヤイ・ウドムポン@タラート・ナムデーン(2014年5月2日)
◆コンサート・リポート⇒『ディープ・イサーン・ナイト(1):シアン・イサーンにはタイ音楽の醍醐味が凝縮されている』
ただ、そのコンサートからしばらくして、サーイヤイは何らかの理由でシアン・イサーンを離れてしまいました。
2015年のノックノーイ歌手生活40周年の記念すべきコンサートの時に、サーイヤイの姿が無かったのはすごく寂しかったですね。
サーイヤイはシアン・イサーンの若手の中でも重要なポジションにいた人でした。
ノーンペン達と一緒に「ダーオ・ノーイ・シアンイサーン(ดาวน้อย เสียงอิสาน)」という楽団内のグループにも名を連ねていましたし、シアンイサーン在籍時にソロアルバムをリリースしたこともあります。
◆ダーオ・ノーイ・シアンイサーン
◆(ダーオ・ノーイ・シアンイサーン)/สาวมัธยมกระโปรงเหี่ยน(サーオ・マタヨム・グラップローン・ヒアン「ミニスカ女学生」)
◆ソロアルバム「キットゥン・ホーイトート、キッホート・コン・ルーム」(2012年)
◆สายใย อุดมพร(サーイヤイ・ウドムポン)/แฟนเก่าสาวหมอลำ(フェーン・ガオ・サーオ・モーラム「モーラム娘の元彼」)
そんな彼女がシアン・イサーンを辞めて、何をしているのか気になっていたので、FBで彼女の動向を追っていましたが、単発で歌の仕事をしているのと同時に、ノーンマイ・ムアンチュムペー(น้องใหม่ เมืองชุมแพ)の楽団「ノームグラオ・ルークイサーン(น้อมเกล้า ลูกอีสาน)」にも参加するようになったようでした。
とりあえず、歌手を辞めた訳ではなかったようで、少しホッとしましたね。
◆ノームグラオ・ルークイサーン、スタジオライブ@トップラインTV(2016年8月29日)
と、新天地で新たな活動を始めていたサーイヤイでしたが、今月に入って突然ソロ曲のMVがYouTubeにアップされました。これは嬉しい驚きでしたね。
しかも、制作陣がすごい。作詞・作曲はチャルームポン・マーラーカム先生、編曲はサワット・サーラカーム先生!この組み合わせを見ただけでも、気合の入りようがうかがえます。
◆สายใย อุดมพร(サーイヤイ・ウドムポン)/ไผใหญ่แถวนี้(パイ・ヤイ・テーウ・ニー)
さらに、MVがアップされたのは1曲だけでなく、この後立て続けに2曲公開されました。
こうなると、もしやアルバムが作られるのでは、と淡い期待も抱いてしまいます。
◆สายใย อุดมพร(サーイヤイ・ウドムポン)/มักอ้ายอีหลี(マック・アーイ・イリー)
◆สายใย อุดมพร(サーイヤイ・ウドムポン)/ผู้บ่าวติ๊งต๊อง(プー・バオ・ティン・トン)
持ち味である清楚さはそのままに、嫌味のない色気も加わって、ますます魅力的になったように思うサーイヤイ。
ノームグラオ・・・での活動はこれからも続けて行くでしょうが、ソロでも並行して歌っていくのかもしれません。
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